確か明日の仕事は夜からだったからみんなが泊まっても時間的には問題ないはず…、そう思いながら携帯で確認する。
「ごめんね、優莉…。」
ナツが話しかけてきたので携帯からナツに視線を移す。
「会うの久々だったし、今日優莉のこといろいろ聞けて嬉しくて、それに優莉ん家行ったことないからさ…。」
と、ナツがコソッと言ってきた。
今は私の家に向かってる途中で私はナツと、先輩はテツ先輩と並んで歩いてるので先輩たちに私たちの声は聞こえてないだろう。
その言葉にやっぱりナツもえっちゃんと同じような思いだったんだと思い知らされた。
私は今までこんないい友達が近くにいて寂しい思いをさせてたんだなって思うと胸が苦しくなった。
ごめんね、ナツ…、私、大切な存在を作ることが怖かったんだ…。
直接言うことは出来そうにないから心の中でナツに謝った。
