キーンコーンカーンコーン…



最後の授業も終わってざわつきだす教室、私は人一倍ひどい顔をしているかもしれない


勉強は嫌いじゃないけど、久しぶりに座りっぱなしで勉強はひどく疲れる、肩なんてもうカチコチだ


「優莉!よかったら遊んで帰ろっ!」


「いいよ!けどナツはテツ先輩と帰ったりしないの?」


ナツとテツ先輩は割と家が近くで、付き合ってからはいつも一緒にに帰ってたけど、最近はそうでもないのかな?

「いいのいいの!今日は優莉が優先!」


「でも…」


「でもじゃないの!最近出来たカフェがあるの!そこ行こうよ!」


「だって…」


「なによぉ、私と遊びたくないってことぉー?」


「違うよ!ほらあれ!」


そう言って私の指差す方に振り返ると、そこにはナツを迎えに来たテツ先輩がいた


「…なんてタイミングが悪い男なの…」


「ははっ、ナツそれ失礼だよ」


「ちょっと行ってくるね」


テツ先輩のとこに向かって行って少し話をしたかと思ったらまた私のところにやってきた


「あれ?帰らないの?」


「てっちゃんがみんなで行こうって!」


「え?悪いよ!私2人のお邪魔じゃん!」


するとナツはニヤニヤして


「崇哉先輩も誘うって」


って耳元でささやいた


「ね、だから優莉も行こ?」


「……///いくっ!」


「ふふっ、優莉かわいー!」


「こらっ!からかうなっ!」


ナツに怒りつつもナツの計らいがとても嬉しくて私もニヤけが止まらなかった