「……。」
「正直言うとね、先輩も私と同じ気持ちなんじゃないかなって思ってたの、だから結構ショックだったなぁ…」
「…優莉の話聞いた限りだと、私もそう思う」
私の周りの人はみんなこう言ってくれる、えっちゃんもそうだった
だから余計に両想いなんじゃないかって思ってた
「んー…ますます崇哉先輩謎だわ、何か好きでも付き合えない理由があるのかなー?」
「どうなんだろ…?でも気持ちだけは本人にしかわからないからね、私は‘‘フラれた”っていう事実を受け止めるしかないのかなって思うの」
「優莉はそれでいいの?」
「いいも何もそれが全てだもん、それに…」
「それに、なに?」
「文化祭でまた先輩と前みたいに話ができるようになっただけでもかなり嬉しいんだから」
「……、優莉って強いね」
「そう?でも好きなんだもん、関わりがなくなっちゃう方がイヤなの」
実際私は文化祭までの日々が辛かった
部活がないと本当に会うことがないんだなって思った、まあフラれてすぐは会いたくないなって思ってたこともあったけど、一緒の学校に通ってるのに1日に1度も見かけないってことがほとんどだった
それだけ私が今まで先輩を追っかけてたってことなのかなぁ…