シークレットガーデンとは私たちが誰にも聞かれたくない話をする時に行く場所で、この学校には教室のある校舎とは別に各科に実習棟があり、実習棟を探検してる時にナツと見つけた場所
一番外れの棟のところにある木や蔦などの草花に囲まれた一つのベンチ
さっきの私をみてナツは察してくれたのだろう…
「んー!今日もいい感じだねー、ここは!」
ナツが伸びをしてベンチに腰掛ける
いつ来てもここはきちんと手入れがされていて綺麗だ
だからこの空間だけが別世界の様に感じる時もある
「ナツさぁ、私が先輩にフラれた理由聞かないでくれたよね?」
「そうだね…、まあ、気が向いたら話してくれるかなって思って」
「ありがと…、私にはそれが助かった」
「もしかして話すことってその時の理由?」
「ううん…」
「え?違うの?」
「違うって言ったら違くないけど、フラれた理由が分からないの…」
「…それどういうこと!?」
今まで優しい声で受け答えしてたのにナツの声のトーンが少し変わった
何を話せばいいんだろう…
とりあえず、友達以上だと思える行為、私が先輩に対してドキドキしたことを一つ一つ話していった