「優莉ー!久しぶりー!!」


朝登校するとナツがすぐに寄ってきた


「ほんと久しぶりー!」


「優莉サボりすぎだからね(笑)はい、これ休んでた分のノート!」


「ありがとー!本当いつも助かります」


丁寧に頭を下げ両手で受け取る、モデルのことはたとえナツでも話せないことだから学校はサボってるということになっている


そして私が休んでいる時は必ず私の分のノートをとっておいてくれるので、勉強にも問題はない


「まあでもクラス1位の優莉には必要ないかもしれないけどね〜」



うぅっ…


そう、私はあまり学校に行けていないけどクラス内での学力は1番みたい…


「なんでそんなできるの〜?ずるいよ!」


「遅れないようにと思って頑張ってるからかな?(笑)」


「ガリ勉かっ!」


「っ…たぁ…」


鋭いツッコミと同時にチョップをくらった、痛い…


「ナツ痛いよー、てゆうかナツもいつも5位以内にはいるんだから文句言わないでよー!」


5位以内というよりかは大抵は2位だ、学科ごとに授業が違うので学年での順位は貼り出されたりしないけど、テストが終わるごとにクラス内順位のプリントが配布され総合点、各科目の点数のグラフが書かれている、名前は書かれていないけど、各自で答案用紙と見比べ総合順位と科目順位が分かるシステムになっている



「こんなサボり魔が1位だなんてムカつくわ」


「ナツひどい…」

泣き真似したらまたチョップをくらった…痛いです…。