それからも文化祭を楽しんで、1日目と2日目の間に行われる中夜祭にも参加し軽音部のバンド演奏も聞き1日目を楽しんだ。
家に帰って風呂や食事を済ませて、部屋でゆっくりしている時に電話が鳴った
「もしもし」
『あっ!タカ?メグだけど!」
「知ってるよ、名前出てたし、つーかお前恵子じゃん、で何?」
『もう!つれないなー、せっかく彼女が電話かけてるんだからもっと嬉しそうにしてよー!』
はあ、疲れる…
甲高い声が今日はやけに気に障る
久しぶりに優莉の声を聞いたからかな?
「で、用は?」
『用は?じゃないでしょー!文化祭!なんで教えてくれなかったのよー!』
「あ?言ってなかった?」
『聞いてない!今日の帰りに健吾に会って知ったのよ!彼女に対して酷くなーい?』
「わりー、わりー、じゃあ今言ったからいーじゃん」
まあ、元々言うつもりは無かったけど、冨田とはそれなりに毎日連絡取り合ってるけど、俺から連絡を取ることはない、送られてくるメールにただ返信するだけ
プライベートを干渉されたくないから俺のことを聞かれても曖昧にするか、適当な嘘をつく
それでもたまに親同士の関わりがあるため嘘がバレることもあるけど…
『全然よくないから!』
「何怒ってんの?」
『だって明日私検定なんだもん!タカの文化祭行けない!』
「そうなの?じゃ、検定頑張れ」
良かった、冨田が来たら優莉と話したりはあまりできなくなるからな
『…今ホッとした?』
受話器の向こう側で心を見透かされてるな…
「なんで?別に冨田が来ても来なくても一緒だよ」
なるべく冷静な声で返す