それはあいつも同じことで横を見ると佑くんが点呼をしていた、都市科は電子機械科の2つ隣、こんなに近かったけど佑くんをちゃんと捉えて見たのは初めてだ
いつも集会や会議の時に顔は合わせてたけど気に留めていなかったしもともと他人に興味を持たないのでなんとなく見たことあるという程度の記憶
さっきも思ったけどほんとに綺麗な顔してる…なんというか中性的、まんがやアニメのような王子様タイプとでも言うのだろうか…
そんな時そいつと目が合った!
!!!!
びっくりして慌てて目を逸らす、見過ぎてたかな?
それでもなんか見ずにはいられなくてまたそいつの元へと視線を戻すと、すぐにまた目が合った
うをっ!
ってなったけど今度は逸らすタイミングを失ってしまって固まる
…これはなんかアクションするべきか?でも俺あいつと話したこともないぞ?
内心慌ててたら佑くんが会釈をしてきた
!?
俺に?
…だよな?
戸惑いはあったもののそれは俺に向けられたものだと思うので会釈を返した
その行動に満足したのか佑くんは少し微笑んで先生のところに歩いて行った