きっと俺にあいつと優莉の間に入ってきて欲しいんだろうけど、そんな魂胆には乗ってやらないぞ
「……行こう、そろそろ並ばないといけないんじゃないか?」
「話そらすなよなー、俺だって一応応援してるんだからさー」
「それはとてもありがたいことだけど、俺クラス代表でみんな並ばせないといけないし、何度も言うけどあいつのプライベートに口出しもしないし、何よりあいつには気持ちは伝える気ないから!」
知らない奴と話をしているところを見たせいか結構内心腹立ってたみたいで思わずテツに当たってしまった
「あっ!ごめんテツ……とりあえず行こう」
急に怒鳴った俺に驚いた様子でテツは固まっていた
「崇哉、お前なんかあったか?」
「…なんもないけど」
「聞かないでおこうと思ったけど、夏休み明けてからのお前、なんか前と違うよ?」
…そう思ってたなら聞かないままでいてほしかったけどな
「ほんと、何もないよ」
そう言い放ってクラスの列の場所へ向かった