「おっ、珍しいこともあるんだなー、佑くんが女の子と話してる!」
俺が優莉を凝視していたせいかテツも優莉の方を見て言った
「テツあいつのこと知ってるの?」
「うん、同中だもん!」
「そう…」
「聞いといて反応うすっ!いいのかよー放っておいて、優莉ちゃん取られちゃうぞー!?」
「なんでだよ、誰と話すのもあいつの自由だろ」
「だってあいつ滅多に女の子と話さないやつなんだぞ?結構モテるのに…、だからお前もうかうかしてられんぞー?」
それ聞いたら動揺しないわけないけど、俺が優莉のことを好きということは誰にも言ってない
でも今の話し方からすると俺が優莉のこと好きって前提で話してるよな?
「別にうかうかしてないけど」
「なんでだよ、崇哉って優莉ちゃんのこと好きなんじゃないの?」
気づいてたの…か?
それともからかいで言ってるのか?
「まさか、好きじゃないよ」
フッたしな…
ここは嘘をついといた
やぶへびかもしれないし
「お前、俺には嘘つくなよ」
いつもへらへらしているテツが真面目な顔になった
「3年間ずっと一緒にいたんだから俺分かるよ」