「………私達って今どういう関係かな?」


昨日の夜の事を考えると友達やただの先輩後輩の域を越えている、だけどやっぱり崇哉は男であっていろいろな事情がありあーなったのかもしれないし、ただ私をからかってたのかもしれないし…



できれば、彼女になりたいけど…崇哉はどう思ってるの?



「………悪いんだけど、コンクールの後に答えてもいいかな?」


それってやっぱり断るから?コンクール前にモチベーション下げたくないってやつかな?


「…そっか、分かった、じゃあコンクール終わるまで待ってます!」


今言えなんて、無理強いはできないね…

とりあえず今は聞き分けのいい人を演じた



「ごめんな?すぐ返してやれなくて…でも、優莉にはちゃんと返事したいから、コンクールが終わって落ち着いてからがいいと思ったんだ…」



ちゃんと、ね…


「うん…分かってる…」



そうやって話していたらあっという間に家に着いてしまった



「わざわざ家までありがとうございました…崇哉も気をつけて帰ってね!」


「うん、じゃあまた明日!」






でも、崇哉はそう言ったのになかなか歩き出そうとしない


?????


「どうかしたの?」


「ちゃんと入ってくの見届けてから帰る…」


「なにそれ(笑)いいよ、私が見送りたいんだもん!行って?」


「俺はいいの、ここら辺、最近変な噂あるからお前のが早く中に入らないと」



「…崇哉って結構心配性?(笑)」



「いいから!早く行って!」



私の意思は無視するくせに、自分の意思は尊重するんだから、わがままだ…



「分かった、いきます…じゃあ、ほんとにバイバイ?」

そう言って背を向けた


振り返ると崇哉の元に駆け寄りたくなりそうだから、まっすぐ前をみて自分の部屋に向かう


崇哉はもう歩き出したかな?


部屋に着いたらベランダに直行してマンションのエントランスを覗く



そこにはまだ崇哉がいて、私の部屋を見上げてて、ちょっとびっくりした



ちゃんと部屋に入った事を確認したかっただけのか、手を振ってから崇哉は歩き出した




ふふふっ、ほんと心配性…(笑)