そのジェットコースターはとても人気があるみたいですごい人が並んでた


いったい何分待ちなんだろう…




「まだ乗るまでにけっこうかかりそうだね…、なんか飲み物でも買ってこようか?」


「ありがと、けんちゃんそれ助かる!」


「じゃあ、俺も一緒に行くよ!」



けんちゃんと崇哉に何が欲しいか言って、買ってきてもらう事になった


なんかほんとWデートみたいじゃない?





私がそんな事で浮かれてたら、えっちゃんが小声でなんか言ってきた


「え?今なんて言った?」

聞き取れなくてもう一度聞く

「だからー、あの人たちさっきからずっとこっち見てるんだけど、りっちゃんの知り合い?って!」



えっちゃんに言われた方を見ると数人の男の人たちがこっちを見ていて目があった


すぐに目を逸らしたけど、私はあんな人たち知らない…



「私、知らない…えっちゃんも知らない?」


「うん…」



なんか嫌な予感がする…
崇哉たちはまだ戻ってこないし、正直心細い




そして私の予感は的中し、その中の1人の男が近づいてきた



「あのー、すいません、ユリさんじゃないですか?」


その問いかけにえっちゃんは、はてなマークばかり浮かべていたが、私は心臓がバクバクしていた


「だ、誰ですか?それ、人違いですよ」



「あ、すいません、すごく似ていたので…」



それで引き下がるかと思ったら、えっちゃんの好奇心がそうはさせてくれず


「そのユリさんってあなたの友達なんですか?」


男に質問していた


えっちゃん…



「えー!あのユリさんを知らないんですか!?もう、すごい有名なモデルですよ!それはもう世界的に!!」


男は高ぶって熱弁し出した


「そ、そうなんですか…でも、人違いなんで…」

とりあえず、早くどっか行ってほしい、私達は崇哉たちを待っている以上、ここを動く事ができない…



そしたら追い打ちをかけるように、男の仲間がもう2人やってきた


男がその仲間に人違いだったことを伝えて仲間2人はすこしがっかりした様子


「でも、君たち可愛いから一緒に回っちゃったりなんかしない?」


なんて、あり得ない事を言い出した



「し、しません!私達連れがいるんで!」


そう言ったのにも関わらずいいじゃん、いいじゃんと私達の話を聞こうとしない


私は腕を掴まれてしまって、えっちゃんは肩を抱かれてしまっている




私と一緒にいることでえっちゃんまで…