ちょっとして服が決まったようで、えっちゃんは私の元にきた



「りっちゃんって服いっぱい持ってるね!どれもステキな服ばっかりですっごい悩んじゃった!」



「うん、なんか無駄に多い(笑)けっこうもらいものばっかりなんだけどね、自分じゃ、あまり買わないから…」



「えー!?そうなの!?それにしてはブランド物とかいい服いっぱいなんだけど!りっちゃんの友達ってすごい人なんだねー!」


「そうでもないよ…今はもらってないしね」


もらってたのも去年までで今はあるもので着まわしてる…っていってもあまり出かけることがないからちゃんとは着回せてないのかもしれない


「そっか…でもすごいね!これだけあれば自分で買わなくていいもんね!」


「うん、ほんとそう(笑)」


「りっちゃんはもう服選び終わった?」


「うん!これ!」


えっちゃんに広げて見せたのはTシャツにショートパンツというシンプルな服、でもそれだけじゃ物足りないから夏用のカーディガンを肩にかけようかなって思ってる


「シンプルにカッコよくてりっちゃんっぽいね!」


「ありがと!」


そういうえっちゃんは5分丈のキュロットパンツに半袖のフリルの付いたブラウスで、シャツインしてハイウエストにしてて足が長く見える可愛らしいコーデだった


「えっちゃんもえっちゃんらしいよ!えっちゃんは可愛い系だよね!」


「だって背が低いからかっこいい系似合わないんだもん…りっちゃんは背が高いからどっちもいけそう」


「そうでもないよ?背があるとなかなか可愛い系は似合わないもん!まあ、それは無い物ねだりだから、気にしないとこ!ほら、化粧するよ?」



「はーい、おねがいしまーす!」



さっそく鏡の前へ行きメイク道具を広げてえっちゃんにはどれが合うか決める


「りっちゃん………」



「ん?なあに?」


「化粧道具すごくない?」


ちょっと大きめの箱型のメイク道具、そこには何本もの筆や色とりどりのシャドーなどまるでメイクアップアーティストのようになっている…


「いや、あの、これはですね…一時期メイクにハマった時があって、それでいっぱい集めてたらこうなっちゃったの(笑)」


「すごーっ!私美容院以外でこんな化粧道具いっぱいなの初めて見たよ!」


そりゃそうだよね、普通の人はこんなにいらないし、私だって今は滅多にメイクしないから持て余してる


「好きな色選んでいいよ、それベースにしてやってくから」


「んー、じゃあねぇ……このピンクがいい!」

えっちゃんにとても似合いそうなピンク、私もそれ使おうと思ってた


「いいね!じゃあ、やってくから顔かしてねー」