「りっちゃん、ご飯なにするつもりー?」

「んー、まだ決まってない、何がいい?」

とりあえずスープは作ろうかなって思ってるけど

メインがなかなか決まらない

「んー...パスタがいい!」

「いいねぇ!そうしよ!」

でも、パスタだけだと男の人は足りないよね?

んー...

「えっちゃんなら、ハンバーグと唐揚げどっちがいい?」

優柔不断な私では埒があかないので

えっちゃんの意見を聞くことにした

「ハンバーグ!その二択ならハンバーグだね!」

「お、おーけい、おーけい」

あまりの勢いにたじろいでしまった

今考えた、メニューをもとに材料をカゴの中にいれて

レジへと向かう

「りっちゃん、本当にごめんね、わがままばっかで」

えっちゃんが謝ってきた

えっちゃんがわがままいうのはいつものことだけど

謝るのは珍しい

「いいよ、それにえっちゃんには感謝してるんだよ?」

「なんで?」

「えっちゃんが言った言葉嬉しかったしえっちゃんのあり得ないほど無理難題なわがままのおかげで先輩が我が家にお泊まりしてくれる!普通じゃあり得ない状況でしょ(笑)それに振り向かせるならまずは胃袋からってね!」


「ありがとう、そう言ってもらえるとわがまま言ったかいあるわ、でもほんとにりっちゃん変わったよね!倒れてからじゃない?どっか頭でも打った?」

「あら、今の私じゃ嫌なの?」