上級生だらけの喧騒を抜けて中庭に座り込む。 暑いくらいに差し込む日差し。 「美紀バカみたい…。」 呟いた途端、涙が落ちた。 そうだよね。 直ちゃんが美紀なんて相手にするわけないよ。 直ちゃんから見たら美紀なんて子供だし。 結局、女として見てくれてなかったんだ。 美紀なんて…。 誰もいない中庭で散々泣いた。 美紀が泣いても助けに来てくれる人はもういないんだ。 「あっ!国民的美少女発見!!」