どうしてこんな時に梅雨入りしちゃうんだろう。
恵梨香を一人にするか、直ちゃんと会うのを我慢するか。
朝から究極の選択を迫られる。
でも、美紀が選んだのはやっぱり直ちゃんだった。
きっと恵梨香は一人でも平気。
だけど美紀は直ちゃんがいないとダメなんだ。
心の中で恵梨香に謝りながら直ちゃんのアパートに向かった。
ジメジメと蒸し暑い所から心地良くエアコンの効いた部屋に入る。
「は~。極楽ぅ~。暑い教室で授業なんか受けてられないよね。」
「どーでもいいけど卒業大丈夫か?こんなにサボってて。」
正直それは不安だった。
ちょっと休み過ぎてるかも…。
今度ちゃんと計算しないとなぁ。