「面倒くさくなったんだって。人と関わりたくないんだって。だから話しかけるなって言われたらしいよ。」



「え?」



恭ちゃんの言う事が信じられない。


恵梨香がそんなこと思ってるわけない。




「実はさ、ヤマの元カノがエリザベスに手出してたんだよ。俺知ってたんだけど何もできなくて。その結果がコレ。だからエリザベスは全然悪くないんだよ。」



恭ちゃんが必死にまくし立てる。



「それなら美紀にも責任ある…。美紀も知ってたもん。阿部さんが恵梨香のこと良く思ってなかったコト。」



忠告だけはしてたのになぁ。



「ヤマは?何て言ってるの?」



「あぁ…。しょうがないって。あいつも相当落ち込んでるし。っていうかヤマはエリザベスのこと好きなんだよな?俺の勘違い?」



「美紀もそう思うよ?」



恭ちゃんもそう思ってるのならきっと間違いない。



「エリザベスは?」



「たぶん好きなんじゃないかなぁ。この間聞いた時はラブじゃなくてライクの好きだって言ってたんだけど…。でもラブだと思うんだよねぇ。」




あ…。美紀も恭ちゃんも話がズレてきてる。