このままあきらめるべきなのか、そのまま前に走る続けるべきなのか。
美紀の悩みはただ深くなっていく。
直ちゃんと再会してからそればかり考えている。
こんな堂々巡り、いい加減抜け出したい。
それでも確かなことは“そばにいたい”という強い願いだった。
そんな悩める美紀に衝撃ニュースが舞い込んだ。
「みっきー…。」
「何!?びっくりするじゃん!」
暗い顔した恭ちゃんが美紀の目の前にいた。
美紀のクラスに来るなんて珍しい。
「エリザベスから聞いてる?」
「恵梨香から?何を?」
恵梨香の“エリザベス”ってあだ名もずいぶん定着しちゃったなぁ。