流れた沈黙が痛い。あたしは、もう一度佐山を睨みつけてから、一度深く息を吸う。ああ、もう心臓壊れそう。 「佐山、あんたは、勘違いしてるからいっとく」 酸欠で、頭もイカレそう。 佐山はあたしを真っ直ぐに見つめていて、こんなに緊張するのはいつ以来?とか妙に考える。 「岡道君はタイプど真ん中なだけ。好きなのは佐山だよ、阿呆」 勢い、って怖いね。