「あ、桜子…」

そう淡々と言う男性。

新撰組三番隊組長
斎藤 一

無口で不器用。


「斎藤さん!おはようございます!朝稽古ですか?お疲れ様です!」

桜子はそう言ってニコッと笑った。


そんな桜子の微笑みに少し戸惑う斎藤。


「…あ、あぁ………?なんだ、総司」


沖田の方を見る斎藤のマネして桜子も沖田を見る。



沖田は桜子を睨んでいた。

なんで私が?
そう思いながら話し掛ける。


「……なにか?」


「桜子さん、あなた僕に"おはようございます"も"お疲れ様です"も言わなかったのに…なぜ一君には言ったんですか?」


そう言いながらプゥと頬を膨らませ拗ねる沖田。


そんな沖田に呆れる桜子。

「はぁ……そうでしたね。おはようございますお疲れ様です」





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