そして洵介先ぱいを追っかけていた時だった。


「ぐるるるるるるる……」


誰かの空腹音があたし達の周りに響き渡った。『誰?誰?』と顔を見合わせていると、1人だけ俯いている人物が。


「……腹減った」


なんと洵介先ぱいだった。そうだよ。あたしがお昼を食べる前の洵介先ぱいに告白しちゃったから、洵介先ぱいはまだ空腹なんだ。


「真柚ちゃん、残念ながらお子ちゃまはご飯を食べないといけないそうだっ」


勇斗先輩が目にハンカチをあてながらあたしに言った。


「わかりましたっ。寂しいですけど、早くご飯食べさせてくださいねっ」