紗菜さんの炎が燃え上がった頃、香里と竹田くんという異例組み合わせが登場した。
「帰ってくんの遅いから迎えに来たよーって……まさか真柚……」
「ぐふふふふっ、あたし実は洵介先ぱいと婚約しちゃいました♪」
バシッ。い、痛いっ。
「婚約じゃねぇっ。ただ、つつ……つつきあうだけだ」
「つつきあう?何か突っつくんですか?」
洵介先ぱいの噛み噛みの答えに、変にキョーミを持つ竹田くん。
「真柚よかったじゃん」
そんな2人をそっちのけで、珍しく喜んでくれた香里。
「うんっ。ありがとうっ」
「じゃあ、真柚は紗菜さんを追い抜いたわけ?」
「あのーそこの1年、あたしここにいますけど?」
紗菜さんが機嫌悪そうに香里を見た。