すると、真っ赤な洵介先ぱいがあたしの方へ歩いてきた。やばい。迷惑だって怒られそうっ。


「あのさ……」


「は、はひっ」


「俺、紗菜さんって人と付き合ってないから。ていうか彼女いないし」


……はい!?


「同じクラスの竹なんとかって人からは、告られたけど……」


「あのーそれが紗菜さんなんですけど。あの料理が上手で、バスケ部の竹田くんの姉で……」


「あぁっ。竹田の姉貴か!」


洵介先ぱい……大丈夫かな?でも待てよ。今告られたって言ったよね?


「じゃあ、洵介先ぱい……紗菜さんを」


「……あぁ、断った」


紗菜さんさっき、フラれたなんて一言も言わなかったじゃないですかぁっ!!