「あたしは本気ですっ。今まで本気で好きだったから、洵介先ぱいに好き好き伝えてたんですっ!!」


意識されてなくてもよかった。女のコとして見られなくても、あたしは伝えたかった。


「素っ気ない会話しかしてくれなかったけど、あたしは嬉しかったんですっ」


うざいとか聞き慣れて、でも好きって気持ちは抑えられなくて。


「洵介先ぱいの笑った顔も怒った顔も可愛くて……でも格好良くて。あたし、洵介先ぱいについての質問ならじゃんじゃん解けますっ」


そして、言おうか言わないか迷っていた言葉を吐き出した。


「あの、おめでとうございます!!紗菜さんと付き合ってるんですよねっ。残念だけど仕方ないです。でもあたしは、洵介先ぱいが紗菜さんと付き合ってても……洵介先ぱいが大好きですっ」



これで伝えたいことは伝えた。