まっいーや。そう思って2−5の教室に向かおうとした時、


ドンッ


誰かとぶつかった。『いったー』という聞いたことのある声。


「ったくどこ見てんのよっ」


顔をあげると、紗菜さんがいた。今会いたくないNo.1だ。


「あーら満川さんじゃない。どうしたの?ここに来るなんて、2年の教室に用事でも?」


「はいっ。大事な用なんですっ」


「もしかして洵介くん?」


紗菜さんの質問に、あたしはスカートについたゴミを落として答えた。


「はいっ!!あたし、告白します!!このままじゃ紗菜さんに負けたままになっちゃうので」


紗菜さんは大きく目を見開いた。


「フラれてもいいんです。紗菜さんと付き合っててもいいんです。あたしは想いを伝えますっ」