「あの…アタシ帰っていいですか?」


思いきって言ってみた。しかし

「なんで敬語なん?タメなんやからそんなんいらんて〜」

そういってポテトを頬張る野球児。

あのー軽くスルーされてません?
「あ、そーいや自己紹介まだやったなぁ」

野球児はコーラをごくりと飲んで二、三回だけ咳ばらいをした。

「高石晴樹」

「17歳」

「2−C。13番。」

「あ、ちなみに男の子。」

「3月13日生まれで…」


次から次へと淡々と話すハルキ…とか言うやつ。


「んで趣味は、野球で特技はサッカー」


しゅ、趣味が野球で特技サッカーって…

まじ意味わかんないこの人…

「一通り終わったんやけど…ここで質問ターイム!何でもきいてやぁ♪」


一通り長っ!

そうツッコミたくもなったが一応質問してあげることにした。

「何でアタシの名前知ってたの?」