「ホントに違うんですって。俺は右手にケータイ。左手にはかばん持ってて手が塞がっ…あ!」
やばっ!
夢中で言い訳してる野球児をつい観察してたらバチッと視線が重なってしまった。
すると野球児はこっちに近づいてきてアタシの腕を引っ張った。
「ちょっとっ…!」
何なのこいつ…っ
「この子も見てたんです。」
はぁ?
「つまり証人だな?」
お巡りさんに尋ねられアタシは
訳がわからずコクリと頷いてしまった。
「あ〜、まじ助かったわぁ。引ったくりの罪着せられるなんてかっこわりーなぁ。」
目の前にいるやつはストローをくわえながらへらへら笑った。
あれから軽くお巡りさんに事情聴取(?)されて野球児は見事に解放された。
それでなぜアタシがお茶に 付き合わされる??