それが嫌で嫌で。
〝リョーヘイくんはアタシとあそぶのー!〟って
その女の子と喧嘩になったっけ?
ふふっ今、考えると馬鹿馬鹿しいなぁ。

それっきりリョーヘイくんはアタシとしか遊ばなくなった。

でも、その年の夏にリョーヘイくんは引っ越しちゃって

アタシは淋しくて何度も
リョーヘイくんリョーヘイくんってママに泣きついてた。

それほど可愛くて小さいリョーヘイくんが大好きだったみたい。

今思うとそれが初恋かもしれない。




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「じゃー明日ね〜!」


「うん☆」

バイトが終わっていつも通り
アタシは家路を歩いていた。その時…

「は!?俺じゃないですって〜またまたぁ冗談やめて下さいよーお巡りさん」



…どっかで聞いたことあんなぁ。

「あ。」

声のする方を見ると
昨日の野球児がいた。

隣にはおばさん。


もしかしてあいつ…

引ったくり?笑