「それはー…罰ゲームやから!」

ニコッと笑ったハルキ。

「ば、罰ゲーム?」

さっきからやっぱ意味不明。
いやいやいや…答えになってないから…


「アンタ、昨日ボールが顔面に命中したん覚えてる?」


ボール… 顔面…

「うん、覚えてる。アンタが当てたんでしょ」
「それはちゃう。」

へ?

再びニコッと笑うハルキ。

「当てたんは三年の先輩やで。」

「は!?」


じゃあ何でアンタが…っ

そういいかけたとき

「じゃんけんで負けたん俺。そんで野球部の一人がたまたま名前知っててなぁ」


自信ありげににんまりと笑ったハルキ。


じゃんけん…?

負けた…?
それって…

「つまり罰ゲーム!?」

大声で立ち上がったアタシに店全体がシラケ、まわりの人が一気にこちらを見た。


「…すいません……」

ガタ…

あたしは
そういって腰を下ろした。


「ふはは。やからそーゆうたやん。」

めちゃくちゃ恥ずかしい思いをしたアタシに涼しい顔で笑うハルキ。


ムカつく…