私は今屋上にいる。



「フッ……ヒック……ッ…やまぐぢのばがや"ろ"ぅ"」



なんで山口があんな事
するの?



私が嫌いだから?


嫌がらせでしたの?



私は山口がわからず
屋上のフェンスに
寄り掛かりながら
一人で泣いていると



『愛川…?』



そう言われ声のした
方を向くと



「……姫川」


姫川は屋上のドアの
入口でビックリしか顔を
している。

…なんでこんなタイミングに
くるのよ…

顔も心もグチャグチャな
時に……

しかも何故か姫川の
後ろには………………




川村里奈もいた……




私は
「まじ最悪だよ………」
と小さく呟いた


『あれ~?愛川さ~ん?こんなところでど~したの~?』

わざとらしくフッと鼻で笑い
甘く甲高い声で話しかけて
くる。


くそー…こいつ絶対
私の事嫌ってんな…


そう思っていたら姫川が
川村里奈に

『わりぃけど川村、話し明日でいいか?』

『え~?ヤダヤダ~里奈は~姫川に伝えたい事があるの~!』

『じゃぁ今いいたい事あんなら言って?』

姫川がそう言ったら
川村里奈がもじもじとして
姫川にウルウルとした目で
上目遣いをし


『里奈ねっ姫川が好きなの!』

と言うと姫川が眉を下げ


『ごめん、俺好きな奴がいるから』

そう言うと川村里奈は
さっきまで自信満々だった
顔からは涙がでていて…


『私!諦めないから!』

そう言うと走って
屋上をでていってしまった。