それから一週間。
あたしの学校生活は、大きく変わった。
「おっはよー、ミーコちゃん!」
西くんのせい…じゃなく
西くんのおかげ、で。
「お、おはよう。」
「ん?どしたの?ミーコちゃん何か元気ないねー。」
「そんなことないよ!」
ただ、目線が痛いだけです。
あの出来事から、西くんは毎日のようにあたしに話を掛けてくるようになった。
おそらく、あたしがアレを言わないように、と監視してるんだろうけれど
日に日に馴れ馴れしくなってゆくのは、多分気のせいじゃない…と思う。
「そう言えば、もーすぐ体育祭だねー!」
「う、うん。」
「ミーコちゃんはリレーとか出んの?」
「あたしは足遅いから…。」
教室に遊びに来るのはしょっちゅう。
帰り道に待ち伏せしてることも、しばしば。
「俺、運動なら自信あるんだよね!」
「へぇ…、」
そんなあたしたちに、にわかに囁かれてる噂がある。