「最初にきちんと言ったのにね、危ないよって。喧嘩するなら、きちんと相手を選ばなくちゃ駄目だよ? あ、手出さなくて良いよ、この子たち銃とか持ってないし」 にっこりと黒い男を制止し、1人で次々に倒していく優男。 息を乱すこともなく、おもちゃで遊んでいるかのように次々に倒されていく仲間たち。 始った喧嘩に、本能が"この男には勝てない"と警告する。 それでも向かって行く仲間たちを、俺はただ、傍観していた。