そこにあったのは、寂しさと虚しさだった。それでも、何度も何度も繰り返す。
今思えば、本当に無意味なことばかりだった。グレた理由だって、鼻で笑えるようなものだ。
…あの頃は、そんな風に思えなかったからグレていたのだけど。
俺の人生を変える決定打になったのは、いつものようにバイクを乗り回していたときだった。
進行方向に、1台の車がゆっくりと走っていた。
俺たちはそれが"誰の"車かなんて知らず、取り囲んだ。車が止まり、後部座席から男が1人、降りた。
「危ないよ?」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…