「・・ちょっと、大丈夫かしら?」

タクシーの中で、ママはパパに言う。


「大丈夫じゃない?パパがいるし」

あたしは言った。いままでどうしてパパに頼らなかったんだろ!?


「そうそう。いざとなったら僕がちゃんと言うから」
「そうね」



キキッ

「どうぞ」

車から降りると、先についていた社長とその息子、それに社長の奥さん。

「おキレイですね」

社長のおくさんはいかにもセレブってかんじ。