「そうですか。じゃあもう2度と芽依にこんなことしないって約束してください。」

「いいよ。ほんとは俺に勝ち目なんてないってことくらい、分かってたんだ。ごめんね、芽依ちゃん。」


謝ってくる悠馬さん。
その顔は、どこか悲しげに見えた。


「メイ、かえろう?大丈夫か?」


そういってリュウはあたしの手をとって支えてくれた。


「あ、あと1つ。俺、ケータイロックしてましたよね?どうやって解除したんですか?」


リュウは悠馬さんに振り返った。


「そんなの簡単だよ、あの日に設定してたと思ってた。すぐ分かったよ。龍も、あのときみたいにとられるっていうことがどういうことなのか、また理解できたでしょ?」