バンッ!!

玄関から、ドアの開くような、大きな音がした。


「・・・メイをはなしてください。なにしてるんですか」


リュウ!!
走ってきたみたいで、額からは冬なのに汗が流れていた。
ってかこの展開、少女マンガですか!?

いつもより、1つ声のトーンが低い。
敬語を使っているけど、怒っているということは、明らかだった。

「彼氏さんの登場か。どうしてわかった?」

ふっと湯馬さんは笑う。

とたんに、あたしの腕は自由になった。


なのに・・・その場からなかなか動けない。