続・彼女が愛した温もり



『入れた‥まー‥うん』

いやいや‥認めるなって。
頭を掻いて照れるコーキに笑えた。



『しかし、カレンちゃんもママになるのねー』
おばさんが杏里に付き添いコーキ・ママ・自分の三人だけになった。


『う、うん‥ママだね‥』
照れくさい‥なんか。

ふふっと笑ってママはおばさんたちの方へ歩いた。

二人きり‥
ますます照れくさい‥。


『なぁカレン?』

『ん?』

『堕胎‥とか考えなかったのか?』
横目で私を見てコーキが言った。

堕胎か‥


『全然っ考えなかったな~
出来た時産むしか選択肢になかったし
私さ、これでもコーキに捨てられる覚悟したんだよ?』
本当にね、覚悟したんだよ。


『捨てないよ』

『うん、捨てられっら困るよ』
やっぱり子供にはパパとママがいるべきだと思う。

理由があるにせよ、
いつか子供は気づくんだから。
どうして‥自分にはパパ(ママ)がいないんだろう?とかね。


だから嬉しいんだ。
今自分のお腹で生きている赤ちゃんにはパパがいる、ママがいる。

優しくて温かいパパが君にはいるよ。
だから安心して生まれておいで。
性別は分からないけどパパはどっちでも親バカになる自信があるらしいよ。

早く、会いたいな‥。