『カレンはさ寂しい時どうしてる?』

すぐ近くにいる稜は耳に口を近づけて私に聞いた


そして、耳に金属の冷たい感触が伝った。

『ピアス‥』

『大事なピアスなんだろ?
大事なものはちゃんと手元に置いとかないと
いつしかもう取り替えせなくなる

俺みたいに』


稜は笑いながらくしゃくしゃと私の頭を触った

大事な物は大事に。

『私、大切に出来てないな‥きっと‥』

『ん?』

『ううん、何でもない。』

稜がつけてくれたピアスを触りながら

大事に‥って何なんだろ。と考えていた。