急いで走ったのはいいものの、先輩の家なんて知るはずもなくて



あとから追いかけてくれた藤原先輩があたしの腕を思いきり掴んだ。



「あんたねぇ!少し落ち着きなさいよ」



「………すみません」



「…日向の家は教えれないわ。それに、こんな時間だし」



こんな時間って言っても…



まだ5時なんですけど?