「想也は絶対に中学生のときモテただろ?」

「モテてねーよ。」

「でも告られたりしたろ?」

「…。」

「ほらぁ!!」

龍が思い切り俺のことを指で指してきた。

「…なんだよ!」

俺が不思議そうに聞くと

「想也かっこいいもんな…。」

と龍の弱弱しい声が返ってきた。

「俺かっこよくねーよ。」

「はぁ!?何言ってんのお前?想也がかっこよくない訳ないだろ!!そのかっこいいダークブラウンの色の髪!!」

確かにダークブラウンだけど普通だろ。

「そしてぱっちりした目!!」

お前の目のほうがぱっちりしてるわ。

「そして鍛え上げられた筋肉!!」

お前俺と今日初対面なのに俺の裸を見たことねぇだろ。

「だから想也はかっこいい!!」

つっ込みどころ満載の龍の炸裂トークを聞き流していると突然上のほうから声が聞こえてきた。