教室へ入るとまだ何人かしかいなくてみんなおとなしく席に座っていた。
近くにあった席を見ると机の右端に名前が貼ってあった。
自分の席探すのめんどくせー
そう思いながら自分の名前を探した。
音本 想也[オンモト ソウヤ]
見つけるとそこの席は窓側の1番後ろ。
今年はついてるかも。
そう思いながら席に座って窓の外を見ていたらいきなり声をかけられた。
「なぁなぁ。お前彼女いんの?」
誰だこいつ。
いきなり話しかけてきたのは茶髪のカールがかった髪で目がぱっちりしたやつだった。
「なぁ。聞いてんだけど。」
「…いねぇよ。」
「えー!!まじかよ!お前めっちゃかっこいいから絶対彼女いると思ったのに!」
「…お前誰だよ。」
そう言うと慌てたように自己紹介を始めた。
「俺は杉本 龍[スギモト リュウ]お前は?」
「…音本 想也」
「想也って言うのかー!!名前もかっこいいんだな!」
龍はそう言ってにこっと笑った。