この子供達が、いつまでも笑える…幸せな日々を送れるように、あたし達が頑張らなきゃいけないんだ。


大人が、子供を守らなきゃ。


初めて、あたしの心に光り輝く『何か』が動き出した。


「お姉さん、何て名前?」


あたしと一緒に、かくれている男の子があたしの服をつかんで聞いてきた。


「慧には内緒だよ?」


「うん!」


「千亜。君は?」


「佑里だよ」


笑顔がすごくかわいい。

頭を撫でると、嬉しそうにあたしに抱き着いてきた。