バカみたいに騒ぎながら、慧の家に向かう。


さっきのことが、嘘のようにあたしはスッキリしていた。


「ねぇーっ」


「んー?」


「あたしがあの車の中にいること…どうして知ってたの?」


「車に乗ってたバカの一人、俺の高校の後輩で取っ捕まえて脅したら、教えてくれた。で、そいつにはやめろって言ったんだけど…ごめんな」


本当に、本当に…バカで不良みたいなやつ。


金属バット持って、やって来て…すごいよ、本当。