もう嫌、絶対嫌。


「あれ…千亜」


「真哉…」


一歩、外に出れば元カレに出会ってしまった。


一歩、中に戻れば店員が必死に服を持ってくる。


「千亜、ちょっと話できない?」


「…ごめん、あたし…」


一歩うしろに下がると、誰かにぶつかってしまった。


振り向くと、男が3人…笑いながらあたしの肩をつかむ。


…もしかして?


真哉を見ると、悲しそうに…あたしを見ていた。


あたしは逃げようと、振り払おうとした。


でも…男の力に敵うわけがなかった。