高級そうなレストランに無理矢理…っと、その前に。


「この子に合う服よろしくっ」


「は~い!」


慧は店員にあたしを突き飛ばして、手を振る。


ふたりの店員は、あたしの肩をつかむと奥へと進んで行く。


何なの~?
ニヤニヤしながら、あたしを見る。


「どれになさいます?」


「…テキトーで」


あたしは、無理矢理着替えさせられた。


…わ、ワンピース。

しかも、ピンクっ。


「…あの、やっぱり…いいです」


「ええっ!?」


さっさと着替えて、あたしは逃げた。