皆が行くって言ったから。

あたしも行くって決めた。


やる気ないのに、大学に進んで…毎日をテキトーに過ごしてた。


『何か』なんて、見つからなかった。


何をしたいのかすら、わからなかった。


大学に着くと、あたしはすぐに…退学届を出した。


愛奈からバッグを受け取って、帰ろうとした。


「どーして…?」


「あたし、自分のやりたいこと探してみる」


「…そっか。でも、あたし達はずっと…」


「大親友」


愛奈に手を振って、歩いてビルに向かう。


…本当に、もう終わりなんだ。