「明日、真哉が来たらぶん殴ることにした」


「ぶん殴る?」


「うん」


起き上がって、真哉と一緒の写真をごみ箱に捨てた。


これで、スッキリした。


「俺が殴る。だから、エンジェル。今日はもう寝な?」


「うん」


あたしって、本当に騙しやすい女だよね。


ベッドに寝転がると、慧は嬉しそうにあたしの頭を撫でて眠ってしまった。



あたしも、スッキリしたからなのか眠くなってきた。


「…おやすみ」


一気に目の前が真っ暗になった。