…ん。


「あ、起きた?」


「うん…」


慧にしがみついたまま、眠っていたんだ。


「ごめん…」


「いいの、いいの。あ、そうだ。エンジェル、来て」


慧に手を引っ張られて、リビングに向かう。


「はい、座って」


ソファーに座って、待っているとキッチンからマグカップを持って現れた。


「どーぞ」


ホットミルクと、もらったハチミツの瓶をテーブルに置いた。


「まず、ハチミツをちょっと入れる」


言われた通りに、ハチミツをホットミルクに入れた。


「完成っ。さ、飲んで」


恐る恐る飲んだ。
予想外だった。

甘くて、ホッとした。


「どう?」


「おいしい」


「よかったぁ」


慧は嬉しそうに、ホットミルクを飲む。