卵を割っていると、ズキッと胃が痛んだ。


「…?」


「エンジェル、休んでなよ」


「いい」


「ダメだって」


慧があたしを抱き抱えて、ソファーに座らせた。


…んん!?


「やっぱ甘い。何か食べた?」


さりげなくキスされた。


ホント、最悪!


慧のお腹をおもいっきり殴って睨んだ。


「手加減してよ」


絶対、手加減しないから。

最悪、最低。


「じゃ、休んでなよ」


あたしの頭を撫でて、キッチンに戻った。