また笑って、コーヒーを飲む。


それ以上、聞かなかった。


あたしは、マグカップを持ってベランダから外を見た。


もうお昼か。

コーヒーを飲み干して、テーブルにマグカップを置く。


冷蔵庫の中を見ていると、慧は不思議そうにあたしを見ていた。


「何すんの?」


「お昼ご飯」


「俺も手伝うよ」


「…何食べたい?」


「オムライス」


子供か。

冷蔵庫から、卵やケチャップ、タマネギとかを取り出してテーブルに置いた。


「エンジェル、作れるの?」


「…一応」


フライパンを取り出してから、野菜を洗った。