「部屋キレーだな」


「…さっさと帰ったら?」


「今日、泊まってもいい?」


はぁ?

絶対に嫌。
それにベッドはひとつしかない。

あ、床に寝かせれば…って、泊まらせないって!


「彼女の家に行けば?」


「今、浮気してるんじゃない」


「…黙ってるの?」


「うーん。好きじゃないからね。どーでもいいや」


笑いながら、ソファーに座った。

好きじゃないから…か。

まぁ、他人のことだから…どうでもいいや。


「…何か飲む?」


「コーヒー」


マグカップを食器棚から取り出して、お湯を沸かす。